「イスラーム国」は日本の支援が「非軍事的」であることを明確に認識している
「イスラーム国」による日本人人質略取・脅迫事件は、人質二名の殺害という結果に終わった。 今回のテロ事件の発生に関して、安倍首相の中東歴訪およびその間の発言が事件を引き起こした、あるいは少なくとも「口実…
池内恵(いけうち さとし)が、中東情勢とイスラーム教やその思想について、日々少しずつ解説します。有用な情報源や、助けになる解説を見つけたらリンクを張って案内したり、これまでに書いてきた論文や著書の「さわり」の部分なども紹介したりしていきます。予想外に評判となってしまったFC2ブログ「中東・イスラーム学の風姿花伝(http://chutoislam.blog.fc2.com/)」からすべての項目を移行しました。過去の項目もここから全て読めます。経歴・所属等は本ブログのプロフィール(http://ikeuchisatoshi.com/profile/)からご覧ください。
「イスラーム国」による日本人人質略取・脅迫事件は、人質二名の殺害という結果に終わった。 今回のテロ事件の発生に関して、安倍首相の中東歴訪およびその間の発言が事件を引き起こした、あるいは少なくとも「口実…
ニューオーリンズでの学会から帰国しました。大学事務の作業が膨大にあるので、当分身動きが取れません。 帰宅して『イスラーム国の衝撃』を私自身も初めて手に取ってみました。 「イスラーム国」について、1月に…
1月7日のシャルリー・エブド紙襲撃殺害事件は、ゆるいつながりを持つ人物による警官殺害事件を惹起した。両方の犯人たちは、人質を取って別々の場所に立て籠もった(後者の犯人はユダヤ教徒向けスーパーを占拠して…
12月15日朝から、オーストラリア・シドニー中心部のリンツ・ショコラ・カフェでの立て籠もり事件は、つい先ほど、現地時間16日午前2時ごろ(日本時間午前1時頃)までに、治安部隊が突入して鎮圧したようで、…
本の入稿で毎日朝晩一章ずつ締め切りが設定されていたので、身動きが取れないでいた。 危険水域を抜け出しつつある。 まあこの本が終わってももっと大変な本が何冊も待ち構えているのだが。数年分の成果が一度に出…
J-WaveのJam the Worldという番組内のBreakthroughというコーナーに8時55分ごろから9時20分ごろまで出演します。 テーマは緊迫するエルサレム。 聞き手は竹田圭吾さん。 今…
「イスラーム国」関連の解説仕事の刊行情報をまとめていく作業の続き。 そういえば『公研』に対談を出していた。 池内恵・山形浩生(対談)「「イスラーム国」に集まる人々」『公研』2014年10月号(第52巻…
クアラルンプール/セランゴールより帰国。会議終了後に、復路の夜便の出発まで若干時間があったので、伊勢丹やイオンが入っているモールの中を2時間ほどひたすら歩いた。撮った写真などを整理したらここで載せてみ…
さて、昨日から参加しているマレーシアでの会議なんだが、今日がメインの講演などが行われる日。 しかしホスト役のアンワル・イブラヒムをめぐる政治的裁判のウォッチングが主たる関心事になりかけている。 アンワ…
「イスラーム国」日本人渡航計画騒ぎで10月のスケジュールは壊滅。 ひと月で原稿を4万字ぐらい書きました。時間的にも体力的にも墜落寸前まで行きましたが、ぎりぎりで大方終え、連休は会議のため日本脱出。少し…
今日は長い論文をぎりぎりで出したり授業を本格立ち上げしたり編集者が来たり研究会があったりで丸一日全く息抜きなし。 ということで、以前のテレビ出演の発言記録をリンクして、ちょっと地図で補足するぐらいにし…
10月7日のニュースウォッチ9で使われたコメントはほんの1行だけでしたが、この日報じられた二つの事案に関連したコメントとしてはこれだけで十分でしょう。 このキャプチャ画面(おでこが保守系政治家並みにテ…
「イスラーム国」の戦闘に参加を目指した日本人が摘発されたとのこと。 事実関係はほとんど伝わってきていません。どのような思想的背景があるのか、あるいはむしろ非常に軽率に参加しようとしたのか、事実関係が分…
トルコ国会は10月2日(木)にシリアとイラクへ軍の越境攻撃を認める決議を採択した。 これによってエルドアン大統領・ダウトウル首相の現政権はシリア・イラク情勢に軍事的に対処するためのフリーハンドを得たこ…
イスラーム世界の価値規範と、われわれの世界の価値観で、食い違うところは随所にあります。 もちろん、イスラーム世界一般とは必ずしも常にくくることができず、穏健な一般市民と、過激派の間で同じものを見てもま…
一本原稿が終わったので、次の仕事に出かける前の一瞬の間にエントリを一本載せるか。 「ちくま新書の創刊20周年記念「私が選ぶ一冊」 ちくま新書ブックガイド」に短文を寄せました。(この頃に書いていた) 無…