【研究室・活動報告】

東京大学先端科学技術研究センター(RCAST)

グローバルセキュリティ・宗教分野/池内恵研究室の活動状況

池内恵教授がイスタンブール安全保障会議に出席、登壇(2019年4月)

池内恵教授が、4月28日−30日にトルコ・イスタンブールで開催された第12回イスタンブール安全保障会議(The 12th Istanbul Security Conference® 2019)に参加し、30日午前のパネル6「テクノロジーの台頭と通常型脅威の衰退・サイバーウォーとサイバーセキュリティ」に登壇し、報告・議論を行いました。

ドイツのコンラート・アデナウアー財団(Konrad Adenauer Stiftung)とトルコ・アンカラのバシュケント大学戦略研究センター(Center For Strategic Research of the Başkent University)が共催するイスタンブール安全保障会議は本年で12回目です(類似した名称の会議もあるようですが、こちらが最も有力なものと思います)。池内教授は昨年の第11回に続いて招聘され、パネル登壇・報告を行いました【昨年度のアデナウアー財団の開催報告】。

立田研究員がボスニア・ヘルツェゴビナ国立サラエボ大学にて客員講師として講義(2019年3月)

グローバルセキュリティ・宗教分野の立田由紀恵客員研究員(多摩大学講師・併任)が、ボスニア・ヘルツェゴビナ国立サラエボ大学哲学部(Faculty of Philosophy, University of Sarajevo)の客員講師として、哲学部及び政治学部にて、一連の講義を行いました。

詳細はサラエボ大学哲学部のウェブサイトをご参照ください。

Visiting Lectures by Tatta Tukie

立田研究員は2018年度より3年間の予定で、池内恵教授を代表者とする科研費研究プロジェクト「「対テロ戦争」の時代のセキュリティ政策」(基盤研究(B)課題番号18H00822)の支援を受け、ボスニアを中心としたバルカン諸国・旧オスマン帝国欧州版図の宗教・宗派間関係の調査を行っています。サラエボ大学哲学部では客員講師(任期2018年10月〜2021年7月)として籍を置き定期的に渡航して研究・講義を行い、拠点形成・現地の研究者・研究機関との協力関係の構築を進めていきます。

欧州とイスラーム世界の狭間に位置するボスニアはグローバルセキュリティ・宗教分野が着目する地域の一つであり、継続的に、現地に拠点を形成しながら調査研究を行っていきます。これはグローバルセキュリティ・分野が世界各国の大学・シンクタンクとの間で進めている、連携・ネットワーク構築の一環です。

イスラエル政治に関する特別講演会を開催(2019年3月22日)

2019年3月22日に、イスラエルをめぐる一般公開の特別講演会を行いました。東大・先端研の研究員にも就任していただいている、池田明史東洋英和女学院大学学長にお越しいただき、「イスラエルの政治と安全保障」と題した特別講演を行っていただきました。

池田先生は、建国以来のイスラエルの政治・国際政治史を、安全保障政策を軸に、明確な概念構成により包括的にまとめた通史を提示してくださいました。

この講演の内容は、当研究室と協力関係にあるメディア・出版社等から、再構成の上で、出版される計画です。

通常は、先端研のグローバルセキュリティ・宗教分野の研究活動は、それぞれのテーマに関係する研究者や実務家に緩やかに開かれた、クローズドかつ広範なネットワークによって推進されており、使用言語も英語等であること多く、一般には公開されていませんが、今回はその活動の一端を日本語で一般聴衆に向けて開くことを試みました。

今後も年に数回、こういった公開の催しを、先端研・駒場リサーチキャンパスの公開にも合わせて、開催していく予定です。本年度のキャンパス公開では2日目の6月1日午後に、グローバルセキュリティ・宗教分野の設立趣旨に根ざした、大規模な講演会を予定しています。

小泉悠氏が特任助教に(2019年3月1日)

2019年3月1日付で、小泉悠氏が東京大学先端科学技術研究センター(グローバルセキュリティ・宗教分野)の特任助教として着任しました。

グローバルセキュリティ・宗教分野は、小泉さんを迎えて、発展の歩みを加速します。

ドバイの新聞『アッ=ルウヤ』でアラビア語による情報発信を開始(2019年2月24日)

グローバルセキュリティ・宗教分野の池内恵教授が、ドバイの日刊紙『アッルウヤ』のコラム欄への定期寄稿者として迎えられました。

第1回の寄稿が2月24日に掲載されました

今後、毎週日曜日にコラムが掲載される予定です。固定ページに寄稿一覧がアーカイブされていきます

『アッ=ルウヤ』紙はドバイに拠点に2012年に創刊された新しいメディアですが、ウェブでの洗練された紙面構成を通じて、着実に定着しています。『アッ=ルウヤ』紙は2月24日にウェブサイトの大規模なリニューアルを行いましたが、その際に池内教授は新しいコラム寄稿者として迎えられ、紙面の第一面でも写真入りで紹介されました。

グローバルセキュリティ・宗教分野では、この欄への寄稿を通じて、これまでの日本に欠けていた、対アラブ世界の先進的な知的階層との間のアラビア語を用いた恒常的なコミュニケーションの回路を構築していきます。

米ジョージワシントン大学で講演(2019年1月)

グローバルセキュリティ・宗教分野の池内恵教授が、1月23日、ワシントンDCのジョージワシントン大学エリオット国際問題大学院が開催するMiddle East Policy Forumに招待され、講演を行い、シンポジウムに登壇しました。

Asia In The Middle East featuring Satoshi Ikeuchi & Jon Alterman, Moderated by Karen Young, January 23rd, 2019

また1月21日には同じくジョージワシントン大学中東研究所で、専門家向けセミナーにて講演しました。

グローバルセキュリティ・宗教分野を設立(2018年10月1日)

2018年10月1日に、東京大学先端科学技術研究センターにグローバルセキュリティ・宗教分野を開設し、池内恵がこの分野の教授に就任いたしました。

池内恵教授がそれまでに准教授として所属していたイスラム政治思想分野は、2008年10月〜2018年9月の10年間で十分に成果を残したと判断して一旦閉じ、新たに設立されたグローバルセキュリティ・宗教分野において、イスラーム教に限定されない「宗教」という幅広い課題に取り組み、それがグローバルな安全保障問題とどう関わるかを中心に、研究を進めていきます。

イスラム政治思想分野の時代には池内恵准教授のほぼ単独での研究が主でしたが、今後は、グローバルセキュリティ・宗教分野としての組織化を目指し、内外の大学・研究機関とのネットワーク形成に重点を置き、より幅広く研究事業を推進していきます。