重版出来!

『サイクス=ピコ協定 百年の呪縛』(新潮選書)が重版されることになりました。ただいま印刷中。

学術的な本ですから、世間を騒がすベストセラー(狙い)の本よりは一ケタ少ないですが。出版社の側はこの程度は当然、予想の範囲、と強気ですが、私は、刊行一週間でこの本に重版がかかるのは、奇跡的なことといっていいかなと思います。

新潮社のラカグでトークをした5月30日の段階で、売れ行きが結構いいので、品切れにならないように重版をしておくことがほぼ決まっていましたが、部数が決まりました。

といっても現存する初版が全部売り切れたわけではないので、今後市場には初版と重版が混在することになりそうです。内容は全く同じです。

選書はそもそも初版が少部数で、重版の数も堅実に積み上げてじっくり売っていくものですし、この本も長期的に本屋に置かれ続けることを念頭に企画してありますがが、それにしても出足が早いのはめでたい。こういう本でも重版がかかる、ということを示すことこそが、一つの目標でした。

この本が意義を持って社会の中で生きていくための、最初の関門を突破したようです。