第12回中曽根康弘賞の受賞につきまして

昨日、7月1日に、第12回中曽根康弘賞・優秀賞を受賞いたしました。

世界平和研究所の中曽根康弘会長、佐藤謙理事長、北岡伸一研究本部長・中曽根康弘賞運営委員長ほか、選考委員・運営委員の皆様、ご推選いただいた皆様と、世界平和研究所はじめ関係する皆様に、厚く御礼申し上げます。

中東・イスラーム学という、日本ではそれほどなじみのない分野に取り組んできた私に、このような栄誉を与えていただいたことは、私個人にとってだけでなく、この分野のこれまでの発展と将来への期待を込めてのことと受け止めております。ご期待に背かぬよう精進いたします。

普段それほど接することが多くない官界及びそのOBの皆様と意見交換をさせていただく機会をいただきまして、感謝しております。

僭越ながら、受賞者を代表した講演という形式を与えられましたが、緊張してややたどたどしく研究の来し方行く末を振り返るにとどまりました。同時受賞者の落合直之様(JICA)、熊谷奈緒子様(国際大学)の受賞の言葉はそれぞれ、短い時間の中に濃縮して、これまでの経験と関係する方々へのお気持ちを伝える、素晴らしいものであったと感銘を受けております。

また、私がこの分野に進む最初の手ほどきをしていただいた東京大学文学部イスラム学科の恩師・中村廣治郎先生に、思いがけずも足をお運び、激励いただいたことも大きな喜びとなりました。

研究者として、多くの難関を前にしておりますが、これを励みにして乗り越えていく所存です。

池内恵

第12回中曽根康弘賞