ゆったりと今日もモーゲンソー。なんとなく始めた「日めくり」連載ですが、長くかかりそうです。今忙しいのでまとめて予約自動投稿です。連休中仕事で出かけています。私を探さないでください。私はここにはいません…
続きを見る【日めくり古典】もっと、モーゲンソー『国際政治』ですが。。。
政治とイデオロギーの関係についての続き。よっぽどこれに頭を悩ませているらしい。 モーゲンソー『国際政治(上)――権力と平和』(岩波文庫) 「まず、これらのイデオロギーは、特定個人の偽善の偶然の産物では…
続きを見る【日めくり古典】まだまだ、モーゲンソーの見る政治イデオロギー
モーゲンソー『国際政治(上)――権力と平和』(岩波文庫) 「政治の基本的な発現形態、すなわち権力闘争は、しばしばありのままにはあらわれない。このことは、国内政治にせよ国際政治にせよ、あらゆる政治に特有…
続きを見る【日めくり古典】良い動機が良い政策や良い結果をもたらすとは限らない
承前。 モーゲンソー『国際政治(上)――権力と平和』(岩波文庫) 第二に、政治家の意図や動機が立派なものであったとしても、それが道義的な政策をもたらすとは限らないし、成功する政策をもたらすとも限らない…
続きを見る【日めくり古典】政治家の動機を探ることは無益
この「日めくり」シリーズでは、必ずしも体系的に、また標準的な教科書として、古典を解説しようとは考えていません。そういうものがお望みの方は他所を当たってみてください。気が向いたら解説書・研究書の紹介もし…
続きを見る【日めくり古典】国際政治の比較と予測
モーゲンソー『国際政治』(上巻、岩波文庫)からのメモの続き。 国際政治の研究には「比較」は欠かせない。しかし、国際政治学が扱う対象はあまりに曖昧だ。モーゲンソーはモンテーニュを引用して、事物と事物の「…
続きを見る【日めくり古典】政治とイデオロギーは古来不可分(理論的分析は別の視点から)
もう少し、モーゲンソーの『国際政治』を。4回目。 政治の理論的な分析は、往々にして人びとの同意を得ることができないとモーゲンソーはいう。それは人びとが政治を理念やイデオロギーと絡めて理解しているからで…
続きを見る【日めくり古典】政治学の様式とは
こないだからの続きでっせ。 モーゲンソー『国際政治(上)――権力と平和』(岩波文庫) 「たとえば、近代経済学者は誰にしても、自分の科学、およびその科学と他の人間諸科学との関係について自分の思惟様式以外…
続きを見る【帰ってきた】おじさん雑誌レビュー『中央公論』10月号は、戦後70年談話のテキスト分析から欧州の終焉まで
『中央公論』は最近中堅どころの研究者の原稿をよく掲載するようになって、研究者同士で議論するような内容を一般向けに載せてくれているので、毎号興味深いものをメモしておこうと思うのだが、出張に行っていたり時…
続きを見る【日めくり古典】モーゲンソーにとっての政治と宗教
前回に引き続きこれ。 モーゲンソー『国際政治(上)――権力と平和』(岩波文庫) 「政治的リアリズムは、人間性にはいろいろな側面がある、ということを認めるとともに、これら諸側面のうちのひとつを理解するた…
続きを見る【寄稿】トルコの暗部・ネオナチ的民族至上主義が露呈
トルコ各地でクルド系政党HDPに対する襲撃が生じる中で、寄稿しておきました。 池内恵「トルコ民族主義の暴発が秘める内政・外交の危険性」《中東―危機の震源を読む(89)》『フォーサイト』2015年9月1…
続きを見る【日めくり古典】リアリズムは法・道義や宗教をどう扱うか
連日、現在進行中の中東情勢の変動とその国際的波及と、それらを理論的に整理する枠組みと概念をパズルのように組み立てる作業を繰り返している。 そんな中、一瞬だけ目に付いた古典に帰ると、これまでに目に止めな…
続きを見る【寄稿】シリア難民に対する西欧の倫理的義務とは
8月末から9月初頭にかけて、シリア難民の波が、難民申請受理の条件を緩めたドイツを目指して殺到しているのが国際メディアで伝えられる。 これは私がここのところ難産の論文で理論的に取り組んでいる、中東の過去…
続きを見る【地図】地中海の難民・移民の流れ
シリア難民の西欧(特にドイツ)への大量流入が話題になっているが、問題自体は2011年の「アラブの春」で各国の政権が揺れたり内戦が生じたりしてすぐに発生しており、2013年頃から激化していた。 そしてこ…
続きを見る【寄稿】ミュンヘンに到着するシリア難民の足取り
先月の末に、ミュンヘンで、日本の官民の中東関係者が年に一度集まる会議に読んでもらったので、行って話をしてきた。近年は湾岸産油国やトルコのイスタンブールなどで行ってきたのだが、今年はミュンヘンとなった。…
続きを見る【寄稿】先週発売の『週刊エコノミスト』に読書日記が
ここのところしばらく、極力インターネットから遠ざかって論文を書いていました。 ここのところ頭を悩ませてきた難題は、インターネットの影響による個々人の態度の変化が、実際に各国の個別の文脈でどのように社会…
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