これは心配です。中国ムスリム、特にウイグル問題で有名な王柯(おう・か)先生が中国に行ったきり連絡が取れないようです。
「神戸大教授:中国で不明に ウイグル族を研究」『毎日新聞』2014年3月22日
中国の内政全体の中でも、特に新疆ウイグル情勢は、かなり緊迫化しているのではないかと思います。
マレーシア航空機の失踪でも即座にウイグル系あるいはトルキスタン系ムスリムによるジハードではないかという噂がネット上で中国語で飛び交ったようです。それぐらい不安視されているということでしょうし、「あるだろうな」と多くが思っているのでしょう。
新疆ウイグルの統治がうまくいっていない、そのことを見せたくない、というのは基本的な事実でしょう。
私は、そもそも「王柯先生はもう中国には入れないんだろうな」と思い込んでいましたが。
たとえ何でもなかったとしても、数日連絡を絶てば「拘束されたのでは」と誰もが思う社会、というものの怖さを、われわれは忘れているのではないかと思います。