【寄稿】『中東協力センターニュース』に四半期に一度の中東分析まとめを

連載している『中東協力センターニュース』の10月号に、連載「中東 混沌の中の秩序」の第3回を寄稿しました。「『アラブの春』後の中東政治」の8回の連載から通算すると11回目になります。

中東協力センターニュース2015年10月号

連載の通しタイトルを改めて現在のものにしてから、寄稿の間隔を一定にして、四半期ごと、4・7・10・1月に寄稿することにしました。3ヶ月先はずっと先だと思っていると、すぐに次の締め切りが来てしまいます。結構大変ですが、無理をしても暫定的にでも、4半期ごとに中東情勢の全体像に関してまとめておかないと、どんどん変化して行ってしまって分からなくなってしまいます。

中東協力センターのホームページから、無料でダウンロードできます。

池内恵「ロシアの軍事介入による『シリアをめぐる闘争』の激化」『中東協力センターニュース』10月号、2015年10月、10ー17頁

ダイレクトリンクも貼っておきましょう。クリックするとPDFファイルでダウンロードされます。

中東協力センターの多くの業務は、直接的に中東に関わる企業や官庁などにのみ関係しますが、『中東協力センターニュース』については一般に公開されています。登録しておくと、毎号発行時にメールでリンクを送ってもらえます。ウェブサイトからは各レポートをダウンロードできます。

この連載には、一般紙・誌向けの通常の媒体に書くのとは若干異なる前提で望んでいる。中東協力センターという、中東に日常的に接してある程度事情が分かっている人が多く関与する主体の発行する媒体だから、一定の専門家向けに書いている。そのことが、読者からの評判、読者の浅い思い込み(中東という日本ではマイナーな分野に関しては)に「配慮」しなければならない日本の出版の負の側面から一定程度距離をおくことを可能にしていると私は考えている。

この一連の寄稿・連載はインターネット上で一般公開されていることから、中東について専門家の間で日々に話しているようなことが、より広く一般に伝わる機会となるといい、と考えてきています。