【寄稿】『読売クオータリー』に講演「イスラム思想と中東情勢」の要旨が

このブログの基本機能は、寄稿した文章をその都度広報しつつ書誌情報を記録しておいて、溜まってしまうと面倒な執筆リスト作成の土台とするためだったが、最近寄稿情報のアップが滞っている。一生懸命論文書いているから。

「日めくり古典」はちょっとお休みして、ここのところ刊行されたものを順次記録しておこう。なお、会員のみに配布されるといった媒体への寄稿は原則としてブログには載せていない。

池内恵「イスラム思想と中東情勢」『読売クオータリー』No. 34(2015年夏号)、2015年7月31日発行、98−107頁

『読売クオータリー』は、読売新聞東京本社調査研究本部が出している季刊の雑誌。調査研究本部で記者さんたちに向けて行った講演の要旨。報道で踏まえるべき歴史的基礎や、私自身が色々と考え中のことを話せて頭の刺激になった。結論は出ていないが、後戻りを含めた途中経過の記録も必要か。

この雑誌は前の前の号(第32号)にも、インタビューが掲載されている。

池内恵「若者はなぜイスラム国を目指すのか」『読売クオータリー』No.32(2015年冬号)、2015年1月30日発行、62−70頁

このインタビューは後に読売新聞のオンラインに転載され、結構読まれているようです。

Yomiuri Online 2015年02月04日、「若者はなぜイスラム国を目指すのか…池内恵氏インタビュー」

このインタビューは、『イスラーム国の衝撃』の前に行われ、再構成して掲載された時にはすでに『イスラーム国の衝撃』が刊行されていたという、そういう経緯のあるもの。いやそのまとめが遅かったとかではなく、『イスラーム国の衝撃』がいかに電光石火で書かれたかということ。こういったインタビューのために考えたり、記者と話して頭をまとめたのは執筆の役に立ちました。

『読売クオータリー』は値段は514円と安い。年間購読しても2000円ちょっと。出版社でいうPR誌に準ずる扱いなのかもしれない。半系もB5版で一緒だが、PR誌よりは厚い。

意外に、商店街の書店の棚の隅に置いてあったりします。中央公論系の雑誌などと一緒に配本しているのでしょうか。