『公研』2019年10月号に、下記の講演録と座談会・質疑応答が掲載されました。
武内宏樹・黒川淳二・池内恵「喧騒の時代の日米中関係 テキサスからの視点」『公研』2019年10月号, 84-103頁
これは2019年7月18日に、先端研グローバルセキュリティ・宗教分野の事業として開催した「RCAST Security Seminar #16 米中貿易戦争と日本」として行われた武内宏樹先生の講演と、黒川氏との質疑応答、池内を交えた議論、さらに会場の参加者との質疑応答が、加筆修正の上、掲載されたものです。
RCAST Security Seminarは2018年6月以来、先端研の池内研究室が運営している先端研の公式行事です。英語を共通語とし、各界のテーマに関連する研究者と実務家の、原則として招待者のみが参加者する場です(この個人ブログでは原則として告知していません)。
この回は、サザンメソジスト大学准教授の武内宏樹先生とJETROでヒューストン事務所長を経験した黒川淳二氏をお招きし、試験的に日本語で開催して、より広い範囲の参加者を集めることを試みました。また、他の回では「チャタムハウス・ルール」を原則としており、セミナーでの発表や発言については発言者が分かる形で言及しないルールを課してきましたが、今回は例外的に『公研』編集部に参加していただき、講義・質疑応答を記事としてまとめていただきました。
記事の冒頭では、セミナーの当日の冒頭に私が行なった「先端研セキュリティ・セミナー(RCAST Security Seminar)」についての趣旨説明も掲載していただいています。
『公研』は一般には書店でも定期購読でも販売されておりませんが、官庁や企業やメディアといった契約・送付先で非常に熱心に読まれ、情報源とされている手応えがあります。これまで池内は個人として『公研』に寄稿を依頼され、様々な原稿を寄せてきましたが、今回はグローバルセキュリティ・宗教分野の活動でのコラボレーションを試みました。
RCAST Security Seminarを新たな聴衆に開き、東大とJETROと『公研』が産官学を横断して連携する試みが、このように形をなったことを喜び、また感謝しております。