【寄稿】『週刊エコノミスト』の読書日記でサイクス=ピコ協定周辺の歴史書を

昨日発売の『週刊エコノミスト』の読書日記欄、当番が回ってきておりました。


『週刊エコノミスト』2016年 5月24日号(5月16日発売)

読書日記の締め切りが連休前で、ちょうど近刊『サイクス=ピコ協定 百年の呪縛』の最終段階の編集・執筆と重なって修羅場だったので、これに関する歴史書を挙げました。どれを選んだかは、雑誌を手に取ってご覧ください。(毎回のことですが、この連載は電子版には掲載されていません)

池内恵「100年前の密約 中東混乱の源を探る」『週刊エコノミスト』2016年 5月24日号(5月16日発売)、61頁

1916年の英・仏のサイクス=ピコ協定はロシアも同意していたのだが、1917年のロシア革命でボルシェビキ政権が誕生し、プロパガンダ戦の中で旧政権の外交文書を続々ばらしてしまった。そこに含まれていたことでサイクス=ピコ協定が悪名高い文書になった、といった小ネタを紹介。といってもこれは現代のウィキリークスとかパナマ文書と同様の話で、やはり100年たってもう一度時代の変わり目が来ているのかなと。

そう思っていたら、ちょうどこの号の特集はパナマ文書だった