【寄稿】『文藝春秋オピニオン 2016年の論点100』に中東秩序について
寄稿しました。 池内恵「『アラブの春』から『新しい中世』でせめぎ合う新冷戦へ」『文藝春秋オピニオン 2016年の論点100』文藝春秋、2016年、38−41頁 文藝春秋オピニオン 2016年の論点10…
池内恵(いけうち さとし)が、中東情勢とイスラーム教やその思想について、日々少しずつ解説します。有用な情報源や、助けになる解説を見つけたらリンクを張って案内したり、これまでに書いてきた論文や著書の「さわり」の部分なども紹介したりしていきます。予想外に評判となってしまったFC2ブログ「中東・イスラーム学の風姿花伝(http://chutoislam.blog.fc2.com/)」からすべての項目を移行しました。過去の項目もここから全て読めます。経歴・所属等は本ブログのプロフィール(http://ikeuchisatoshi.com/profile/)からご覧ください。
寄稿しました。 池内恵「『アラブの春』から『新しい中世』でせめぎ合う新冷戦へ」『文藝春秋オピニオン 2016年の論点100』文藝春秋、2016年、38−41頁 文藝春秋オピニオン 2016年の論点10…
今日の地図。 9月28日、アフガニスタン北部クンドゥズをターリーバンが制圧。アフガニスタン政府軍が奪還作戦を行っている。 アフガニスタン全土の地図を見ると、各地にターリバーンの活動地域が広がっている。…
今日の地図。 “Russia’s move into Syria upends U.S. plans,” Washington Post, September 26, 2015…
グローバル化が進展すると人の動きが活発になるが、同時に人の動きを妨げるフェンスの設置や、国境管理の復活も生じてくるという話、前回からの続き。 国境フェンスや分離壁・壁の設置は、ヨーロッパの各種境界に現…
「日めくり古典」は少しお休みしてまた再開するとして、「地図」を、もっと連載化したいところ。 難民問題についてはいくつか取り上げてきたのだが【1】【2】、その続き。 シリア難民(を偽装するその他の国から…
中巻に入ったモーゲンソー『国際政治』ですが、現状維持国とそれに挑戦する国(ここでは「帝国主義国」)との間に走る緊張と、その結果としての戦争の危険性の高まり、という話題になりましたので、俄然、現代の問題…
ここのところずっとこの本からの抜き書きをしているのだが、 今日は一休みして回り道。 この本は、私は学生時代に読んだはずなんだけれども、こんなに読みやすかった印象がない。私の方で何かが変わったのか、世の…
シリア難民の西欧(特にドイツ)への大量流入が話題になっているが、問題自体は2011年の「アラブの春」で各国の政権が揺れたり内戦が生じたりしてすぐに発生しており、2013年頃から激化していた。 そしてこ…
ここのところしばらく、極力インターネットから遠ざかって論文を書いていました。 ここのところ頭を悩ませてきた難題は、インターネットの影響による個々人の態度の変化が、実際に各国の個別の文脈でどのように社会…
本書いております。おかげでこのブログにはなかなか帰ってこれません。 最近はニュース解説は『フォーサイト』の「中東通信」でやっております。 英語のままでよければこの画面にも埋め込まれているツイッター@c…
現在の東アジアの国際政治の最大の課題は、すでに活力を失った日本をどう縛るかではなく、活力がありすぎる中国をどう縛るか(「縛る」という表現がよくなければ、「猫の首に鈴をつける」)というものである。この基…
『週刊エコノミスト』の読書日記。13回目になります。 池内恵「中東の砂漠に最先端の都市ができる理由」『週刊エコノミスト』2015年7月28日号(7月21日発売)、57頁 今回も、Kindle版など電子…
おお。 今日早朝のエジプト・カイロでのイタリア領事館爆破。『フォーサイト』で速報しておきました。 漫画家のヤマザキマリさんが結婚式(婚姻登録?)をしたのがこのカイロのイタリア領事館であるという。 私が…
7月10日、日本の外務省が、チュニジアの危険情報を引き上げました。 (7月10日の最新の危険情報) 《なお、外務省のホームページはPCで見ている時にスクロールしにくいので、改善の余地ありですね。マウス…
明日7月9日木曜日の夜10時から、BS Japanの「日経プラス10」に出演します。 テーマは、とりあえず、こんな感じのものである。 7/9(木)「“国家樹立宣言”から1年…『イスラム国』の最新動向と…
今話題のギリシア債務危機。「借金払わないなら出て行け」と言うドイツの世論とそれに支えられたメルケル政権、言を左右し前言を覆し、挙げ句の果てに突如、交渉提案を拒否するよう訴えて国民投票に打って出たギリシ…