チュニジア連載も終わりに近づいてきました。
今回は、のどかで綺麗なだけではないチュニジア社会の一面を・・・・
チュニジアでの滞在先の一つ、中心部のとある部屋の裏窓から見える光景。
大通りから細道に入ったところにある小さな広場。駐車場みたいになっています。
そこの奥の店なのかガレージなのか曖昧な場所でしばしば人がたむろして何やら相談している様子。
これは何かあるなーと思って暇なときにちらちら見ておりました。
そうしたらある日・・・
ん、なんだ?警察官風の二人に挟まれて黒服の男が・・・・
ははーん、捕まってます。
大きいビニール袋を持っていますから、大通りで無許可で店を出していたのか。あるいは何かもっと重大な禁止物を商っていたのか、あるいは盗品か。
連れられて行ってしまいます。
行ってしまいましたー。
2010年末、11年初頭のチュニジアの政権崩壊は、こういった露天商への警察の取り締まりへの反発からの焼身自殺をきっかけに全国で暴動が起こったことによって引き金を引かれたのでした。それが今に至るアラブ世界の激動のきっかけだった・・・・
今のチュニジアは、こういった取り締まりへの反発がデモに至るような雰囲気ではありません。政権が倒れ民主的制度と取り入れたことで、政治状況は変わりました。ですが、社会の問題は変わらずに存在するということですね。