【コメント】『毎日新聞』朝刊、米空爆シリア拡大について

今朝の朝刊ではもう一つ、『毎日新聞』にコメントが載っています。忙しくて紙面を確認する暇もなく過ごし、夕方になってやっと羽田空港ラウンジで日経、毎日の寄稿・コメントを確認。

オバマ米大統領:シリア空爆表明 池内恵・東大先端科学技術研究センター准教授(中東地域研究、イスラム政治思想)の話

ネットでも公開されていたので、張り付けておきます。

 ◇打倒は長期化

 シリアでの空爆はイスラム国の逃げ場をなくすことが目的だ。イラクで米国がイスラム国を攻撃しても彼らはシリアに避難してしまうからだ。空爆ではシリア内での勢力拡大を食い止めることができても、シリアからの排除はできないだろう。イスラム国打倒は長期化せざるを得ないだろう。イスラム国の勢力拡大はシリア北部の油田を押さえたことが大きい。シリアは混乱状態で、原油の密輸で大量の資金が手に入る。また、動画サイトなどで自らの力をアピールするイメージ戦略がうまく、イラク北部の武装勢力を吸収し、欧米からも戦闘員が集まっている。