センター入試初日

寒いですね。一年のうち一番寒い時期に行われるのが、大学入試。

国立大学の教員にとっても年中行事の、「入試試験監督」の業務が降ってくる時期です。考えてみれば、教員・研究者がほぼ全員、全国一斉に、同日同刻に、入試監督という単純作業に従事するというのは、私の知る限り日本だけです。

朝から日が暮れるまで、一心不乱に答案に取り組む受験生さんたちを見守りながら、こちらも「おしゃべりなどもってのほか、本を読んでもいけない、本当は座ってもいけない」と大学当局に言い渡されて、ひたすら足音を忍ばせて通路を歩き続ける。

でも、受験生たちは一生に今しかないこの時期を乗り越えて、大学に入ってきて、そしてあっという間に成長して、巣立っていく。

その過程を一年に一度ぐらい見守るのも、いい経験かな、と思うようになりました。

受験生の皆さん、近い将来に受験を控えている皆さん、頑張ってください。

そんなわけで、夜中になってから、先端研の研究室にやってきました。先端研は東大といっても、駒場Ⅱ(駒場リサーチキャンパス)という、大学院生以上しかいない研究所が集まっている別の敷地内にありますので、入試期間中も通常通り研究がすすめられています。(細かいことは言えませんが)入試業務に駆り出された先生方が三々五々駒場Ⅱに戻ってきて、研究室に灯かりがともっています。

頑張らないと。