【テレビ出演】12月22日、今年最後の「国際政治チャンネル(仮)」に出演

たまには事前にブログで告知しておきましょう。

12月22日(金)夜8時から、ニコニコ生放送の「国際政治チャンネル(仮)」に出演します。この番組の最初の回に出演したメンバーのうち細谷さんと私が、そして今回またも有力な国際政治学者をゲストに獲得することができました。アメリカ政治・思想研究の中山俊宏さんです。

こうなるともう、トランプ政権の劇的な疲れる1年を振り返り、最近のエルサレム首都承認問題についても熱く語るしかないのでしょうか。

この番組はなんの契約もなくただ慣例で一定の間隔で呼んでいただいているというフレキシブルな形式ですので、ゲストに来ていただくとそのまま準レギュラー扱いとなります(おそらく)。

今気づいたのですが、#15となっているように、このチャンネルを開設してから15回目ということのようです。それ以前にあったモーリー・ロバートソンのチャンネルを、モーリーの「卒業」以後もプロダクション会社が引き継ぎチャンネル名を改めて新たに発足し、篠田英朗先生や細谷先生などと共に私にも定期的に声をかけていただいて、続行しているものですが、早くも15回というか、まだ15回というか・・・もうずっと長くやっているような印象がありますが、今年の5月が最初だったんですね。

このチャンネルの2017年最後の放送です。以下が番組ウェブサイトの事前の番組紹介です。

国際政治チャンネル(仮)#15
「国際政治学者が振り返る2017年」
出演者:中山俊宏, 池内恵, 細谷雄一
*今回は慶應義塾大学総合政策学部教授の中山俊宏先生をお迎えしての鼎談回。
*いろいろあった2017年を振り返りながら、2018年の展望について語り合います。
*さらに細谷先生から「”番組タイトル問題”も番組中に解決してはいかがでしょうか…」とのこと。果たして!?

【ラジオ出演】ニッポン放送「ザ・ボイス」で、エルサレム問題と東京五輪のテロ対策について話しました

事後になってしまいましたが、ラジオ出演を記録しておきます。

12月13日に、ニッポン放送の「ザ・ボイス」という番組に出演しました。

この日のコメンテーターが、以前に番組に呼んでいただいて有益に議論をした異才モーリー・ロバートソンであるということと、テーマが当初は「イスラーム国」のイラク・シリアでの崩壊後のテロの拡散の可能性と、2020年東京五輪に向けて国際テロリズムの日本への波及の可能性について分析する、ということでしたので、かなり以前にお引き受けして、それなりに準備もしておき、仕事を中座して出演いたしました。

実際には12月6日のトランプ大統領のエルサレム首都承認演説についての議論が中心になりましたが、これはこれで最近かなり多くの論考を『フォーサイト』に出しておいたので、これをたたき台に有益に現状の観察を話すことができました。【YouTubeはこちら

事前のウェブサイトでの情報を記録しておきます。

ニッポン放送「ザ・ボイス そこまで言うか!」
2017年12月13日(水)午後4時−4時30分頃
コメンテーター:モーリー・ロバートソン(ジャーナリスト)
ゲスト:池内恵(東京大学先端科学技術研究センター准教授)
ISIL崩壊後の中東情勢、2020年東京オリンピックのテロリスクを分析!

番組の司会役の飯田アナウンサーのブログツイッターはこちら。

【テレビ出演】日曜夜のニュース番組「BS-TBS週刊報道Life」でエルサレム問題について

事後になってしまいますが、本日(2017年12月10日)夜9時−のBS-TBSの「週刊報道LIFE」に出演し、トランプ大統領のエルサレム首都承認について、またエルサレム問題の構造について解説しました。

この番組は元フォーサイト編集長の堤晋輔さんがレギュラー・コメンテーター出ているご縁から、同じ曜日の同時刻に同趣旨で放映されていた「週刊BS-TBS報道部」の時代から、大きな事件があった時に出演しています。

2015年1月20日に問題化した「イスラーム国」によるシリア日本人人質殺害事件については、奇しくも2月1日未明に事件の悲惨な結末が明らかになった日に(この日も日曜日でした)に、あらかじめ出演が予定されていたため、十分にスタッフとやり取りをして地図やフリップなどの準備をした上で、かつ速報性のある報道を行うことができました。

人質事件が終わった直後に、以前から予定していたチュニジア調査に行ったところ、帰ってきてから間もなくチュニスのバルドー博物館でのテロが起きたため2015年3月22日に出演、さらにパリの同時多発テロ事件に際して2015年11月15日にも出演しておりました。

エルサレム問題については、トランプのエルサレム首都承認宣言・演説に合わせて『フォーサイト』にまとめて分析を書いていました。

池内恵「トランプがエルサレムを首都承認した後に何が起こるか」『フォーサイト』(中東 危機の震源を読む 94)2017年12月6日
池内恵「トランプは演説でエルサレムと『東エルサレム』を分離できるか」『フォーサイト』(中東通信)2017年12月7日 00:45
池内恵「米国はイスラエルにトランプ演説への反応を抑制するように水面下で要請」『フォーサイト』(中東通信)2017年12月8日 01:20
池内恵「トランプのエルサレム首都承認の宣言文と演説テキストの違い」『フォーサイト』(中東通信)2017年12月8日 01:30
池内恵「トランプはエルサレム首都承認と大使館移転の意志表明した直後に大使館移転繰り延べ命令に署名」『フォーサイト』2017年12月8日 01:53
2017年12月8日 01:53
池内恵「エルサレム問題は何が『問題』なのか」『フォーサイト』(中東の部屋)2017年12月8日

番組スタッフもこれらを読み込んだ上で、地図や写真を加えて付加価値をつけてくれました。

テルアビブの米大使館を即座に移すことが可能であるはずのエルサレムの二つの総領事館の位置や、1989年のレーガン政権末期に、すなわちキリスト教福音派(エヴァンジェリカルズ)の影響が最も強かった政権の最後に、西エルサレムに大使館の候補地を事実上取得する賃貸契約を行なっている点を指摘するなど、テレビ番組としては極端に専門的な内容になりましたが、分かりやすかったというご指摘もあちこちでいただいています。

なお、番組ウェブサイト(http://www.bs-tbs.co.jp/syukanhoudou/life/)に事前に掲載された番組内容は下記の通りでした。

12月10日OA内容
トランプ大統領「エルサレムを首都」の衝撃
アメリカのトランプ大統領が中東エルサレムをイスラエルの首都と認定した。各国が反発を強めるなど、波紋が広がっている。
なぜ今、トランプ大統領は決断したのか。混迷の度が深まる今後の中東情勢は?その歴史的背景から、世界情勢に与える影響まで、専門家と読み解く。
ゲスト:池内恵(東京大学先端科学技術研究センター准教授)

【講演要録】「イスラーム国」が形作る「まだら状の秩序」について

一昨日の毎日メトロポリタンアカデミーでの講演について、昨日の『毎日新聞』に記事が掲載されていました。

「毎日メトロポリタンアカデミー『まだら状の拡大』 池内氏がISの「今」解説 /東京」『毎日新聞』2017年9月21日

以下記事の本文を記録しておきます。

第297回毎日メトロポリタンアカデミー(毎日新聞社主催)が20日、豊島区のホテルメトロポリタンであり、イスラム政治思想・中東研究で知られる池内恵(さとし)東京大学准教授が「イスラム国(IS)はどこへ行った」と題して講演した。

池内氏は「イスラム教徒17億人すべてがISではない」としながらも「イスラム教は元来平和的な宗教ではあるが、法として現実には軍事や政治に深い関わりがある」と解説した。さらにISの出現と領域支配の変遷について地図を用いて分析。組織的には弱体化が見られるが、今後、インターネットなどによる感化を通じて自発的に名乗り出るISの誕生について指摘し、世界各地に「まだら状の拡大」ともいえる状況が出現していると述べた。【吉岡杏奈】

【講演】9月20日に毎日メトロポリタンアカデミーで講演

9月20日に、第297回毎日メトロポリタンアカデミーで講演します

毎日新聞社の主催。毎日出版文化賞を2015年にいただいたご縁で講演を設定してくださったようです。

演題は「イスラム国(IS)はどこへ行った」

会員だけでなく一般からも申し込めば聴講できるようです。6000円と通常より高いですが・・・(場所代とランチ代だと思います)。

詳細と申し込みはこちらから(以下に基本事項を貼っておきます)

◇日 時 :平成29年9月20日(水)11:30~13:00頃(講演終了後、ランチ)
◇講 師 :池内 恵さん(東京大学准教授)
◇会 場 :ホテルメトロポリタン3階「カシオペア」(豊島区西池袋1-6-1)
■ JR池袋駅メトロポリタン口より徒歩1分
■ 池袋駅西口より徒歩3分
詳しいアクセスはこちら http://www.metropolitan.jp/access/
◇参加費 : 6,000円(ランチ代含む)
◇応募締切:9月14日(木)

◇主 催 : 毎日新聞社
◇共 催 : 東京商工会議所豊島支部
◇後 援 : 東日本旅客鉄道株式会社
◇協 賛 : ホテルメトロポリタン

【テレビ出演】BSジャパン「日経プラス10」に出演(7月5日夜10時から)

明日のBSジャパン「日経プラス10」(2017年7月5日夜10時〜)に出演予定です。

「トークplus」というコーナーで「世界に拡散したテロの脅威はどうなるのか?」をテーマに、イラク・モースルの拠点陥落以後の「イスラーム国」の行方や、中東情勢全般について、日頃の研究に基づいて、お話しするつもりです。

【訂正 打ち合わせの結果、グローバル・ジハードの拡散のメカニズムと、近年の東南アジアへの飛び火について突っ込んで考えてみることになりそうです】

【出演記録】6月7日夜8時20分– J-Wave Jam the Worldに出演

FMラジオのJ-Waveに電話で出演しました。

81.3fm J-WAVE JAM THE WORLD
6月7日(水)20時20分〜20時30分
DJ:安田菜津紀(フォトジャーナリスト)
カタール断交とイラン・テヘランでのテロについて

YouTubeで音声が公開されているようですが、権利問題がクリアされているのかどうかは知りません。

正式にはRadikoで放送後1週間だけ視聴できるようです。

ウェブサイトに掲載された事前の内容紹介では以下のように記されていました。

サウジアラビアやアラブ首長国連邦など8か国がカタールとの国交を断絶した問題について、東京大学先端科学技術研究センター准教授 池内恵さんにお話を伺います。

西アフリカのモーリタニア政府は6日、
カタールとの国交断絶を発表しました。
サウジアラビアやエジプトなどに端を発した
カタールとの断交はこれで8カ国目。
なぜカタールとの国交を断絶する国が相次いでいるのか?
中東情勢にくわしい、
東京大学先端科学技術研究センター准教授、池内恵さんに伺います。

【先端研公開】6月3日の「政治寄席2017スペシャル」に登壇

今年も東大駒場リサーチキャンパス公開が行われます。6月2日(金)・3日(土)の二日間に渡って、理工系の研究室公開や、文系は講演会・シンポジウムなどが行われます。

私は6月3日の13時からの「政治寄席2017スペシャル」で登壇します。先端研の政治系の教員で、学内向けに月一回、「先端政治寄席」という催しを行なっているのですが、今回はそれを一般向けに公開します。

以下が公式プログラムに載った案内です。

「政治寄席2017スペシャル」
先端科学技術研究センター
牧原出教授、御厨貴客員教授、池内恵准教授、佐藤信助教
6月3日(土)13:00~14:45
先端科学技術研究センター 3号館南棟1階ENEOSホール

毎月一回好評「政治寄席」の90分スペシャル。レギュラーメンバーに加えて、現代政治行政のリアルな考察で有名な飯尾潤(政策研究大学院大学教授)をゲストに迎える。各自が15分程度、持ちネタを披露したあとは、司会者に仕切ってもらいながら、メンバー全員の乱取り合戦をくり広げる。お題は見てのお楽しみ。

【講演】五月祭で軍事史サークル主催にて

東京大学の五月祭で講演をします。

東大戦史研というサークルの主催です。

演題:「グローバル・ジハード――組織なき組織の動員と戦略」
講演者:池内恵(東京大学・先端科学技術研究センター・准教授)
開催日:2017年5月20日(土)
会場:東京大学本郷キャンパス工学部2号館211号講義室
開場:10:50
開演:11:00
終了予定時刻:13:15

参加するには、ウェブサイトのフォーマットから申し込みが必要です。

個人的には全く縁のないサークルですが、おそらく、依頼を受けた経緯は次の通り。昨年の五月祭では小泉悠さんが同じ枠で講演をするという情報がSNSで回って来て、私はそのころ小泉さんに学会や雑誌特集号など複数の依頼をしていた関係から、勉強させてもらおうと出かけていきました。

非常に多くの聴衆が詰めかけていて、また、小泉さんの話ぶりは非常に巧みで内容も深く、私自身も地域研究者としても、いろいろ興味をそそらせるところが多く、楽しめました。モスクワのエレベーターのボックスに座っているおばちゃんの話が特に面白かったですね。

私は立ち見で後ろにいただけだったのですが、何かの具合にで面が割れ、それで依頼を受けたのだと思う。

私は軍事史に詳しくないので、軍事に興味がある方々の関心に会うものはできませんよ、ということをお伝えしてお断りしようとしたのだけれども、それでもいいというので、最近考えているグローバル・ジハード論のあれこれをお話しすることにしました。

軍事そのものに強い関心がある、という人にはちょっと物足りないかもしれませんが、社会学とか国際関係論などに興味がある人にも参考になるところがあるようにしようかと思います。

2017年度の学会報告予定

行政的には2016年度がそろそろ終わる時期で、報告書や予算・決算書類作成、必要証票を揃えるので忙しくしていますが、来週末にも、東欧にちょっと行って学会発表をしたり、そして年度末には、マイレージを利用して、将来面白そうなテーマに今のうちに探りを入れるべく、某大陸に踏み入ってきたりします。

しかし新年度の学会発表の依頼を次々に受け、いずれも興味深いand/or断りにくい方面からのご依頼のため次々にお引受けてしていたら年間を通してスケジュールが埋まってしまっている模様です。自分が入っている学会での報告も考えなければならないのに、依頼に応えるだけで精一杯になっている状態です。なんとかならないのか。

考えてみますと、昨年・一昨年度は、日本国際政治学会で企画委員をやっていたので、もっぱら企画し、依頼し、お世話する側の仕事をしていました(一部、例外的に企画委員でかつ登壇したこともありましたが)。企画委員の任期が終わったタイミングでいろいろ依頼が来て、お引き受けしていたところ、何が何だか分からなくなって来たので、ちょっと整理しています。

これ以外に、非公開の研究会や会員のみに向けた報告・講演の依頼が多く入っており、またその間に海外での研究発表に行くことがあるので、実際には来年度の週末はすでにほとんど埋まってしまっているような状態です。

肝心の、自分が入っている学会での自発的な報告を企画・応募する余裕がなさそうなのが、なんとなく気になります。そろそろ生活を変えないといけないのかもしれませんね。しかしまあこれらのご依頼はいずれも私の研究の成果を発表したり、今行なっている研究を発展させる機会になってくれそうなものなので、頑張って対応したら私のためになりそうです。

自分への備忘録も兼ねて、ある程度公開されていそうなものをリスト化しておきます。引き受けていてもとっさに思い出せないものや、原則非公開のものは挙げていませんが、もしかすると会員以外には非公開なものも混じっているかもしれません。また、報告タイトルは仮のもので、セッションの趣旨・主催者からのご要望を勘案し、私の報告論文の執筆を進めて行く過程で、大幅に変更される可能性があります。

それぞれが違うテーマなので、報告論文を各種揃えねばならず、もしかして学会大会ピークの春・秋は1分も休めないのでは、と恐ろしくなってきます。早めに準備をしておきましょう(自分に言い聞かせています)。

4月23日:戦略研究学会
池内恵「紅海岸地域に転移するグレートゲーム」共通論題「国際環境の変化と戦略」
戦略研究学会第15回大会(明治大学駿河台キャンパス リバティタワー7階、2017年4月23日開催)

なお、戦略研究学会では理事と大会・研究会委員というのも命ぜられていて、今年は共通テーマの「国際環境の変化と戦略」に沿った基調講演を中西寛先生にご依頼する役目を拝命いたしております。ご快諾いただき、研究大会の重みがぐっと増しました。

〔基調講演〕中西 寛氏(京都大学大学院法学研究科教授・公共政策大学院長)「現代世界における戦略的思考について」(仮)

また、共通テーマに関するシンポジウムでは、ロシア軍事研究の小泉悠さんなど、世代交代も意図した構成で活発な議論を喚起する予定です。非会員でも学会全体を聞きに行くことができますので、ご興味のある方はぜひ。

5月27日:政治思想学会
池内恵「グローバル言説圏における「イスラーム」をめぐる保守/リベラルの位相」(仮)
政治思想学会第24回大会・シンポジウムⅡ保守の多様性」共通テーマ「政治思想における「保守」の再検討」(早稲田大学、2017年5月27・28日開催)

6月10日:宗教法学会
池内恵「何が宗教過激主義をもたらすのか――イスラーム法学解釈の権威の構造とその近現代における変化」
第35回宗教法制研究会・第74回宗教法学会(青山学院大学、2017年6月10日開催)

6月17日:日本ピューリタニズム学会
「イスラーム教における寛容と政教分離、そして宗教改革」(仮)
第11回日本ピューリタニズム学会・シンポジウム「ピューリタニズムとイスラームの対話――政教分離と寛容思想をめぐって」(仮)(青山学院大学、2017年6月17日開催)

11月4日:社会思想史学会
池内恵「社会思想史におけるイスラーム教」(仮)
第42回社会思想史学会大会・シンポジウム「社会思想史における宗教」(京都大学、2017年11月4日・5日開催)

【シンポジウム記録】第3回ムスリム・デモクラット世界フォーラム

既に終了したシンポジウムですが、記録のために記しておきます。

11月24・25日に笹川平和財団で開かれたシンポジウムに参加し、2日目の25日の第5セッション「過激主義への対抗措置を考える」で講演を行いました。

第3回 World Forum for Muslim Democrats
【日時】
2016年11月24日(木)9:00-17:30
2016年11月25日(金)9:00-12:30

【会場】
笹川平和財団ビル
〒105-8524 東京都港区虎ノ門1-15-16(地図)
11階 国際会議場

【主催】
笹川平和財団、ハビビ・センター、マレーシア政策研究所、トルコ政治経済社会研究所

大会プログラムはこちらから。

池内が登壇した第5セッションの構成は以下の通り(初期のプログラムから変更がありました。実際に行われたものに基づいています)。

[第2日] 11月25日(金)10:30-12:00
過激主義への対抗措置を考える
モデレータ:ムハンマド・ライミ・アブラヒム(イスラム青年運動代表)
アズユマルディ・アズラ(ハリス・ヒダヤトゥッラー・イスラム国立大学教授)
池内 恵(東京大学先端科学技術研究センター准教授)
ムハンマド・レザ・デフシリ(国際関係学院副院長)

なお、大会についての感想を、『フォーサイト』(新潮社)ウェブサイト内の「池内恵の中東通信」欄に記してあります

晩秋の学園祭トーク(2)駒場祭・弁論部の講演会で、中東の現在について

学園祭トークその2。これ以外にはもうやりませんよ。

池内恵「今、中東で何が起きているのか」
日時:2016年11月27日(日)
13時30分~14時30分 講演
14時30分~14時40分 質疑応答
会場:東京大学駒場キャンパス 13号館2階 1323教室
主催:第一高等学校・東京大学弁論部

晩秋の学園祭トーク(1)「信じる人を見る宗教映画祭」で2012年マリ北部紛争をテーマに

学園祭・学生企画的なイベントでのトークのお知らせを二つほど(あんまりこういう企画をお手伝いする時間がないので、偶然お引き受けしたものだけです)。

12月10日(土)の12時頃から、渋谷のユーロスペースで、映画にまつわるトークをします。

12月10日〜16日に「信じる人を見る宗教映画祭」というものが行われます。「日本大学芸術学部映画学科映像表現・理論コース3年映画ビジネスゼミ」が主催とのこと。結構大掛かりな様子です。

主催者から依頼されて、下記の映画の上映後にトークをします。私のスケジュールとの兼ね合いで偶然なのですが、この映画祭のオープニングの映画の後に話す形となります(全上映スケジュールはこちら)。

2016年12月10日(土)10:30ー
「禁じられた歌声」(2014)
監督:アブデラマン・シサコ
フランス、モーリタニア/カラー/DCP/97分

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西アフリカのティンブクトゥ近郊の砂丘地帯で、家族とともにつつましくも幸せな毎日を送っていた少女トヤ。ある日、イスラム過激派のジハーディスト(聖戦戦士)が街を占拠し、住人たちは音楽もタバコもサッカーも禁じられる。一家は混乱を避けてティンブクトゥに避難するが、些細な出来事をきっかけに運命 は大きく変わっていく。監督自身がイスラム教徒であり、本作はフィクションだが2012年に実際に起きた事件に触発されている。

・・・とのことです。2012年のマリ北部の紛争と、その中でのアンサールッディーンとイスラーム・マグリブのアル=カーイダ(AQIM)の台頭、ガオの制圧、ティンブクトゥの霊廟の破壊など、当時は報じられた気がしますが、「イスラーム国」の衝撃で、すっかり忘れられたような気もします。あらためてこの紛争を振り返ってみる機会になりそうです(私もまだ未見ですので、当日見てみてトークを考えます)。

秋は学会(3)アジ研のセミナー「中東域内政治の新展開」でモデレーターを

秋の学会の流れでもう一つ。

ジェトロ・アジア経済研究所の「専門講座」が赤坂アークヒルズのジェトロ本部内で開かれます。イラン、トルコ、サウジの専門家が報告し、私はモデレーターを務めさせていただきます。

アジア経済研究所専門講座「中東域内政治の新展開——イラン・トルコ・サウジの視点から」
2016年11月4日(金)14時30分~17時05分 (開場:14時00分)

参加は無料です(先着200名)。ウェブサイトから事前申し込みが必要です。

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アジア経済研究所(通称「アジ研」)は、日本でほぼ唯一の(世界でも稀な)、発展途上国全域をカバーした地域研究・開発研究の機関で、かつては独立した特殊法人でありましたが、橋本行革の際に共に経済産業省管轄の特殊法人だったジェトロ(日本貿易振興会・当時。現・日本貿易振興機構)と統合しました。以前は曙橋(防衛省の隣・現在は中央大学の市ヶ谷キャンパスの建物)にありましたが、現在は海浜幕張に移転しています。

ジェトロとの統合効果で、こういった広く関心を呼びそうな講演会・セミナーは、都心・赤坂のジェトロ本部の大きなセミナールームで開催してくれます(多くは無料。有料の場合も数千円程度です)。

私の最初の就職先もこちらで、10年・20年かけて研究者を育ててくれるこの組織の特典を利用することもなく、3年で転出してしまい、おそらく最短滞在記録のOBとなってしまいましたが、その後もなにかと研究会・講演会など、あるいは専門誌への論文の寄稿特集の企画・編集などで声をかけてくださることがあり、新たに創刊された現代中東分析の学術誌『中東レビュー』にも長い論文を寄稿させていただきました。今後も編集のお手伝いをしたり、論文を投稿するなど、関与していきたいと思っています。

今回も、シニアの研究員から、若手のすでに実績ある研究員まで、経産省傘下の機関ならではの、豊富な人的・組織的リソースを動員して、専門知識を一般に公開してくれますので、ぜひご来場ください。

詳細はこちらから

念のため、セミナーの紹介文を以下に貼り付けておきます。

9.11米国同時多発テロから15年目の今年、米国では第45代大統領を選出する選挙が大詰めを迎え、欧州を巻き込みながら激動を続ける中東情勢もまた再び新たな段階に入ろうとしています。本講演会では中東情勢を理解するための最も重要な要件でありながら日本では正面から取り上げられることの少ない中東の域内国際関係を各国の専門家が整理し、今後数年間の見取り図を得ることを目的とします。

2011年初頭からの「アラブの春」を経た現在、中東域内の主要なアクターは大きく様変わりしており、それはイラン、トルコ、サウジアラビアの三カ国であるとみられます。米国の新大統領が最初に取り組むべき最大の課題のひとつはシリア問題でありますが、この三国はシリアに関してそれぞれ異なる利害を有しています。

さらにこれら三カ国間の相互の二国間関係はそれぞれ錯綜しており、一国からのみの視点では到底バランスのとれた理解に至ることは難しいです。そこで本講演会では上記三カ国の専門家が幾つかの共通の設問についてそれぞれの国の立場からの回答を試み、最後の質疑応答および討論の時間に中東政治の今後数年間の展望に至ることができれば幸いと考えます。

皆様のご参加をお待ちしています。

開催日時
2016年11月4日 (金曜) 14時30分~17時05分 (開場:14時00分)

会場
ジェトロ本部5階 展示場 pdf
(東京都港区赤坂1-12-32 アーク森ビル5階)
最寄り駅:東京メトロ 南北線六本木一丁目駅・銀座線溜池山王駅・日比谷線神谷町駅

プログラム
(予定)

14:30~14:40
趣旨説明
鈴木均(新領域研究センター上席主任調査研究員)

14:40~15:10 講演1 「イランからみた中東域内政治」
鈴木均

15:10~15:40
講演2 「トルコからみた中東域内政治」
今井宏平(地域研究センター 中東研究グループ研究員)
15:40~15:55 休憩

15:55~16:25
講演3 「サウジアラビアからみた中東域内政治」
福田安志(新領域研究センター 上席主任調査研究員)

16:25~17:05
質疑応答・討議、総括
<モデレーター>
池内恵 氏(東京大学先端科学技術研究センター准教授)
<パネリスト>
鈴木均
今井宏平
福田安志

使用言語
日本語

主催
ジェトロ・アジア経済研究所

参加費
無料

定員
200名 ※定員になり次第、締め切ります。

お申し込み締切
2016年11月1日(火曜)17時00分 (ただし、定員に達した場合、事前に締め切らせていただきます。)

※ 取材のため会場内にメディアのカメラや撮影チームが入る可能性もありますのでご了承ください。

秋は学会(2)戦略研究学会のシンポジウム(10月29日)

秋の学会シーズンの「お世話」仕事の紹介その2。戦略研究学会では理事に任命された上、大会・企画委員会にも入れていただいたので、企画をしてみました(私一人で企画したのではありませんが)。

こちらは一般聴衆向けもある程度意識しています(事前申し込み不要、参加費2000円)。

戦略研究学会シンポジウム「エネルギー市場の未来と日本の技術戦略」
日時 2016年10月29日(土) 14:00~17:00
会場 明治大学駿河台キャンパス リバティタワー12階1123教室
※東京都千代田区神田駿河台 JR・地下鉄お茶の水駅下車

【講演①】「LNG市場戦略」は成功するか?
岩瀬 昇氏(エネルギー・アナリスト、元三井石油開発常務執行役員)

【講演②】「製造産業の技術戦略とイノベーションについて」
宮崎貴哉氏(経済産業省製造産業局製造産業技術戦略室長)

【ラウンドテーブル】
岩瀬 昇氏(エネルギー・アナリスト、元三井石油開発常務執行役員)
宮崎貴哉氏(経済産業省製造産業局製造産業技術戦略室長)
奥山真司氏(コメンテーター、国際地政学研究所上席研究員)
岩瀧敏昭氏(コメンテーター、明治大学社会連携機構客員准教授)
池内 恵氏(司会、東京大学先端科学技術研究センター准教授)今回の企画は、エネルギー市場の、技術的変化を踏まえた最新の動向の分析と、それを前提にした技術戦略・イノベーション戦略の政策論とをつなげるという趣旨のものになりました。

私も、ラウンドテーブルでの議論にモデレーターとして登壇しますが、もっぱら聞き手です。

秋は学会(1)日本国際政治学会(10月14日〜16日)

秋は特に学会が多いですね。週末がほとんど潰れてしまいます。今時の大学教員は事務作業が多く、平日は研究をほとんどできませんので、週末の学会のための準備を別の週末や深夜にやるということが多くなります。

今年の秋の学会は、自分で報告するよりも、「お世話する」ことが多くなりました。いくつか挙げておきます。一般聴衆向けの公開講演会も含まれますので、ご関心のある方はぜひ。

日本国際政治学会・2016年度研究大会(10月14日〜16日・幕張メッセ国際会議場)

日本国際政治学会では、任期2年間の企画・研究委員会という役を2015年から引き受けていましたが、昨年あまりに忙しくて企画を出せなかったので今年は部会企画を三つ出したところ全部通ってしまいました。そのうち二つは直接運営のお世話をしますので、作業で目が回っています(なお、内規により企画委員はパネル報告やコメントをしないのが原則なので、あくまで裏方です)。2年分のお仕事をして、無事放免される予定です。当分こういったお世話の仕事はやらないのではないかと思います。

10月14日(金) 13:00-15:30 部会2「多元的政軍関係」
司会・討論
宮本悟(聖学院大学)

報告
佐野秀太郎(防衛大学校)「21世紀における軍事組織の在り方~民間軍事警備会社(PMSC)が提起する課題」
山尾大(九州大学)「分断社会の多元的な政軍関係――戦後イラクを事例に」
吉岡明子(日本エネルギー経済研究所中東研究センター)「未承認国家の「国軍」形成における課題:イラク・クルディスタンの事例から」

討論
池田明史(東洋英和女学院大学)

 

10月15日(土) 9:30-12:00 部会7「インサージェンシーの地域比較」
討論・司会
中西嘉宏(京都大学)

報告
山根健至(福岡女子大学)「フィリピンにおけるカウンター・インサージェンシーと非国家主体の役割」
髙岡豊(公益財団法人中東調査会)「シリア紛争に伴う非国家主体の台頭:シリア北東部の事例から」
馬場香織(アジア経済研究所)「近年のメキシコにみる麻薬紛争と自警団の台頭」

討論
本名純(立命館大学)
小泉悠(公益財団法人 未来工学研究所)

 

10月16日(日) 9:30-12:00 部会8「帝国の解体と再生(サイクス=ピコ協定100周年)」
司会
浅野豊美(早稲田大学)

報告
坂元一哉(大阪大学)
「戦後日本と『帝国』再生の条件:憲法、平和条約、安保条約」
廣瀬陽子(慶應義塾大学)
「未承認国家の誕生と存続:帝国・連邦の遺産」
赤川尚平(慶應義塾大学)
「オスマン帝国の解体とイギリス外交」

討論
岡本隆司(京都府立大学)
佐藤尚平(金沢大学)

このうち上二つは「政軍関係」について、特に中東で非国家主体が大きく関わってきていることをどう捉えるか、という問題関心から企画したもので、連続性・一貫性があります。二つの部会で出てくる多くの事例から、新たな状況を踏まえた政軍関係論が立ち上がってくることを期待しています。

私自身がこのテーマを含む課題に取り組んでいるところでもありまして、企画をして様々な研究者に知見を報告してもらうことは、私個人に取っても有益であり、楽しみにしています。

また、部会8「帝国の解体と再生」も、タイトルと、括弧の中の添え書きを見れば、やはり私の最近の仕事と直接に関わっています。

これと・・・

これですね。

裏方をやって何が楽しいかというと、自分の興味のある対象について、自分ではできないことを他の人にやってもらうことができることです。

日本国際政治学会の研究大会の多くは、研究者向けですね。ただし一般向けを意識した「市民公開講座」もあります。

今年は60周年記念大会なのでひときわ規模も大きく、海外から招聘して英語パネルも多くなっています。

非会員でも登録して参加費を払えば聴くことができますが、専門的にその分野に取り組む訓練を受けたことがない人には、それほど強くお勧めしません。

専門家の間の議論の積み重ねの成果が、将来なんらかの形で一般読者の目に触れるところに来ると思いますので、その時までお待ちください。