土曜日の駒場Ⅰと駒場Ⅱキャンパス

ふう。土曜日の夕方6時30分に先端研の研究室にやってまいりました。

それまでは東大駒場キャンパスで、参加している科研費プロジェクトの全体研究会(といっても7・8人の小さなものです)に出席していました。

研究者は「ヒマでしょ」という誤解があるが、昔はともかく今はそんなことはない。土曜日・日曜日もつぶれることが多い。

科研費プロジェクトに参加している駒場(東大教養学部・東大大学院総合文化研究科)の先生が会議室を取ってくれたので今回は駒場で研究会を行いました。

先端研も東大じゃないのか?駒場じゃないのか?という疑問がある方は、地図をどうぞ。世間一般に言われる東大駒場キャンパスは正確には駒場Ⅰキャンパスで、先端研のある場所は駒場Ⅱキャンパスです。両方の裏口から裏口まで歩くと5分ぐらいしかかからない。「スープの冷めない距離」(昔の言葉←自分で使ったのは生まれて初めて。使ってみたかった)です。

駒場Ⅱの方は、先端研と生産技術研究所だけなので、学部学生はいないし、どこか「町工場」「建設現場」のようなイメージ。いつもどこかでクレーンが動いています。「駒場リサーチキャンパス」という呼び方もあります。

文系の研究プロジェクトは予算といっても非常に少ないので、研究会を開くのに場所代がかかるようなところは使えません。参加メンバーが無料で使える会議室を借りて持ち回りで場所を変えながらやる、というのが一般的です。そこで今回は駒場Ⅰの研究棟の会議室を使わせてもらったのでした。

土曜日の研究棟など閑散としていると予想していたが、行ってみると、黒山の人だかり。

どうやらこのような催しがあったようでした。プログラムを見てみると、すごいメンバーだ。国際シンポジウム《現代日中関係の源流を探る──再検証1970年代》

これは面白そうだ、とこちらの大会議場に入りそうになったが、踏み止まりました。日中関係シンポの控室になっている懇談スペースの並びの小さな会議室で1時30分から6時過ぎまで議論しておりました。

途中、日中関係の方の懇談スペースを覗いて、ちゃっかりお茶&ジュースをごちそうになってきました。本当はいけないんだが。それぐらいいいでしょう。なにしろ土・日は売店が閉まってしまって、自動販売機もないので、喉が渇いて干乾しになってしまいます。

われわれの研究会も熱いテーマで、私のやっているアラブの春後の政治変動と、ウクライナやアフリカ諸国の事例との比較や、東南アジアやラテンアメリカの民主化や権威主義体制などと前提条件の相違など、また国際的要因の各国の政治変動に与える影響など、ブレインストーミングができました。

次に出す本の参考にさせていただきます。