晩秋の学園祭トーク(1)「信じる人を見る宗教映画祭」で2012年マリ北部紛争をテーマに

学園祭・学生企画的なイベントでのトークのお知らせを二つほど(あんまりこういう企画をお手伝いする時間がないので、偶然お引き受けしたものだけです)。

12月10日(土)の12時頃から、渋谷のユーロスペースで、映画にまつわるトークをします。

12月10日〜16日に「信じる人を見る宗教映画祭」というものが行われます。「日本大学芸術学部映画学科映像表現・理論コース3年映画ビジネスゼミ」が主催とのこと。結構大掛かりな様子です。

主催者から依頼されて、下記の映画の上映後にトークをします。私のスケジュールとの兼ね合いで偶然なのですが、この映画祭のオープニングの映画の後に話す形となります(全上映スケジュールはこちら)。

2016年12月10日(土)10:30ー
「禁じられた歌声」(2014)
監督:アブデラマン・シサコ
フランス、モーリタニア/カラー/DCP/97分

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西アフリカのティンブクトゥ近郊の砂丘地帯で、家族とともにつつましくも幸せな毎日を送っていた少女トヤ。ある日、イスラム過激派のジハーディスト(聖戦戦士)が街を占拠し、住人たちは音楽もタバコもサッカーも禁じられる。一家は混乱を避けてティンブクトゥに避難するが、些細な出来事をきっかけに運命 は大きく変わっていく。監督自身がイスラム教徒であり、本作はフィクションだが2012年に実際に起きた事件に触発されている。

・・・とのことです。2012年のマリ北部の紛争と、その中でのアンサールッディーンとイスラーム・マグリブのアル=カーイダ(AQIM)の台頭、ガオの制圧、ティンブクトゥの霊廟の破壊など、当時は報じられた気がしますが、「イスラーム国」の衝撃で、すっかり忘れられたような気もします。あらためてこの紛争を振り返ってみる機会になりそうです(私もまだ未見ですので、当日見てみてトークを考えます)。