イスラーム政治思想のことば(7)ムスリム同胞団には近代の国家と社会への責任感が希薄

ムスリム同胞団の問題と限界1: 「だがしかし、同胞団には、これらの利点のほかに、二つの大きな欠陥がある。これについては、彼らの中の進歩派さえ気づいていないが、これに対立する人々だけは充分感づいている。…

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イスラーム政治思想のことば(6)ムスリム同胞団は共同体の基本的な問題に取り組み、訴えかける

ムスリム同胞団の意味2: 途中を省略したうえで・・・ 「これは重要な発展である。われわれの判断では、これがなければ、あるいはこれらに代るようなものが何かなければ、アラブ社会は実際には前進することはでき…

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イスラーム政治思想のことば(5)ムスリム同胞団は単なる反動ではなく、近代社会の建設に努力する

それに対してムスリム同胞団はというと1: 「われわれの判断によれば、同胞団をまったく反動的なものとみなすことは誤りであろう。なぜなら、そこにはまた、過去からの伝統の中に保持されてきた最良の価値から引き…

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イスラーム政治思想のことば(4)アラブ世界のリベラリズムには宗教の基盤がない

アラブ世界のリベラル派の弱さについて引用3: 「社会の自由主義的な指導者たちは、彼らの生活や思想にふさわしい宗教的な基盤をほとんどもたなかった。彼らの方は現代と歩調を合わせて進んだのに、イスラムの枠組…

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イスラーム政治思想のことば(3)イスラーム思想の改革・近代主義には、体系的なリベラリズムが欠けていた

アラブ世界のリベラル派の弱さについて引用2: 「改革者たちの強引な仕事には、有効な体系的理論が欠けていた。」スミス(中村廣治郎訳)『現代イスラムの歴史』(上巻、中公文庫、116頁)(2013年8月26…

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イスラーム政治思想のことば(2)アラブ世界のリベラル派は少数派支配

なぜアラブ世界のリベラル派はふがいないのか。政治基盤がないにもかかわらず、影響力や発言力はある。それはある種の「支配」と言っていい。しかし肝心な時になると頼りにならず、特にムスリム同胞団など大衆的なイ…

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【新企画】イスラーム政治思想のことば(1)イスラーム諸国で近代のリベラリズムが抱える制約と限界

新コーナーです。 「イスラーム政治思想のことば」と題して、イスラーム政治思想の有名な著作から一節を抜き書きしたり、イスラーム政治思想を論じる際に不可避の論点を特定した、長期的に残る研究書の名著から、主…

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【寄稿】『アステイオン』に、国際秩序をめぐる大著の数々を大ざっぱに総覧

長めの論考が『アステイオン』に掲載されました。というか、されます。すでに見本はもらっていますが、奥付上は5月26日に刊行とのこと。書店で予約しておくと真っ先に読めます。 池内恵「二十一世紀の『大きな話…

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【引用】『ポピュリズムと欧州動乱 フランスはEU崩壊の引き金を引くのか』に『朝日新聞』掲載の発言が再録

昨年10月21日に『朝日新聞』に掲載されたコメントの一部が、最近刊行された本に再録されています。 国末憲人『ポピュリズムと欧州動乱 フランスはEU崩壊の引き金を引くのか』(講談社+α新書、2017年4…

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【寄稿】『ブリタニカ国際年鑑』2017年版に昨年のイスラーム教の動向について

今年も、『ブリタニカ国際年鑑』の宗教のセクションの、「イスラム教」の項目を寄稿しました。 池内恵「イスラム教」『ブリタニカ国際年鑑』2017年版、2017年4月、206頁 過去1年のイスラーム世界・イ…

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【寄稿】「ソマリエメン」と言ってみたかっただけ?『中東協力センターニュース』4月号に

少しこの欄での通知が遅れましたが、『中東協力センターニュース』4月号に論考を載せております。 池内恵「『ソマリエメン』の誕生? 紅海岸の要衝ジブチを歩く」『中東協力センターニュース』2017年4月号,…

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【書評】webRonzaに『サイクス=ピコ協定』の書評(記録メモ)

『サイクス=ピコ協定 百年の呪縛』への書評をこのブログで記録しておきたいのですが、採録できていないものが多くあります。少し前のものですが、ここでメモしておきます。 木村剛久「[書評]『サイクス=ピコ協…

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【書評】『望星』で『サイクス=ピコ協定』について

もう一本、じっくり読み込んで書評していただいていたのを、ちょっと遅くなりましたが、紹介します。 丸山純「中東の過去と現在を見通してイスラームとの共生を探る」『望星』2016年12月号(通巻571号)、…

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【書評】『サイクス=ピコ協定』が『歴史と地理 世界史の研究』(山川出版社)で書評

まず、『サイクス=ピコ協定 百年の呪縛』の7刷が決定しました! 少部数ずつ小刻みの増刷ですから、累計しても「ベストセラー」というほどの数ではありませんが、刊行から一年あまり、ずっと売れ続けているのは素…

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『日経新聞』で紹介(記録メモ)

昨日の日経新聞への寄稿をPDFデータで手元に残しておこうと日経テレコンを検索したところ、昨年12月にも『サイクス=ピコ協定 百年の呪縛』について取り上げていただいていたようです。時事問題に関係する本を…

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【寄稿】『日経新聞』経済教室にシリアの化学兵器使用と米の空爆について

寄稿しました。 池内恵「米国のシリア攻撃、展望は――米政策の不可測性に長短、強い指導力発揮は望めず(経済教室)」『日本経済新聞』2017年4月18日 過去の日経新聞への寄稿については、このエントリでま…

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