【寄稿】時事通信のe-World Premiumにインタビューが掲載 「イスラーム国」の分散傾向について

寄稿しました。

池内恵(インタビュー)「分散化して生き延びるIS 世界にジハードが広がる恐れも」e-World Premium, Vol. 28 (2016年5月号), 時事通信社、2016年05月10日

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インタビューですが、大幅に私が手を入れています。とはいっても、聞かれなければ答えないようなテーマに議論が及んでいますので、インタビューならではの内容が含まれているかもしれません。4月の前半ごろまでに、イラクとシリアで「イスラーム国」が衰退・消滅か?という雰囲気がメディア上では出てきたので、そこで急遽特集が組まれたようですが、私をはじめ、中東を見ている人間は「そんなこともないんじゃない?」と答えていますね。少なくとも今特集で寄稿・話を聞かれた人たちは。

目次を見てみるといずれも興味深そうですね。特集のところだけ抜き出しておきます。

【特集I・IS壊滅への隘路・中東編】
【Interview】分散化して生き延びるIS 世界にジハードが広がる恐れも|池内 恵・東京大学先端科学技術研究センター准教授
「サテライト・モスク」、テロ戦士の揺りかごに 遅れる仮想空間のIS対策、人権・表現の自由が壁|池滝 和秀・在中東ジャーナリスト
IS縮小も拠点モスル制圧になお難題 治安・統治確保、避難民対応など|吉岡 明子・日本エネルギー経済研究所中東研究センター主任研究員
「シリア撤退」に潜むプーチンの戦略 和平の主導権確保は成功したか|小泉 悠・未来工学研究所客員研究員

【特集II・IS壊滅への隘路・欧州アジア編】
欧州2都のテロはシリアISによる指令 移民街仲間と戦場の戦友によるジハードグループ、その実態を剥ぐ|黒井 文太郎・ジャーナリスト
ブリュッセル、パリ両テロを生んだ背景 帰還戦闘員の脅威とIS対策の今後|国末 憲人・朝日新聞社論説委員
刑務所に巣食うインドネシアの過激派 アジアでIS思想流入によるテロの衝撃|竹田 いさみ・獨協大学教授

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e-Worldには以前にたまに寄稿したことがありますが、ご依頼を受けてもお引き受けできないことが多いですね。話題になっているテーマを話題になった時に取り上げるのがジャーナリズムでしょうが、そうすると依頼が集中してしまいお引き受けできなくなるのです。今回はインタビューでしたのでなんとかなりましたが(これも移動を拘束して時間をとるので、あまりお引き受けしていません)、隙間の時間でかろうじてこなしました。

写真を見るとやはり襟がはみ出ている。

この直前まで職場の教員・大学院生向けセミナーでしゃべっていた覚えがありますが、もう格好を気にしていられる状況ではないですね。